日本環境教育学会 会長声明
「ロシア軍によるウクライナ侵攻について」

2022年2月24日に開始されたロシア軍によるウクライナへの全面的な侵攻は、環境教育がこれまで丹念に積み上げてきた、持続可能な国際社会の礎を大きく瓦解させる行為です。戦争は最大の環境破壊であり、とりわけ原子力発電所への攻撃がヨーロッパ全土を越え地球規模の環境汚染に至らしめる恐れがあるほか、先般に当学会が発出した気候非常事態宣言の観点からみても到底、看過できるものではありません。また、多くの人々の命が日々失われていることは勿論、ウクライナの子どもたちをはじめ世界各地の人々から学びの機会が奪われることも、深く憂慮します。

このような事態が対話と交渉によって平和的に解決され、持続可能な社会の構築に向けた歩みが一日も早く再開されることを、環境教育に携わる一員として強く求めます。

2022年3月6日

一般社団法人 日本環境教育学会
会長 中村 和彦

会長声明 英語版
(The statement in English)