環境教育情報(シンポジウム)

イエネコ問題を考える -- 生態系への影響、人獣共通感染症の問題から適正飼養へ --

 希少種の捕食による生態系への影響や人獣共通感染症の伝播など、屋外のイエネコには様々な問題が存在します。
 近年、OneHealth(「人、動物、環境(生態系)の健康は相互に関連していて一つである」)という考え方が広まっています。この考え方を踏まえると、イエネコを単に愛玩動物としてだけ捉えることに限界があることがわかります。
 屋外のイエネコと野生動物や生態系、そして人との関係を、実態に則して考える必要があります。また、希少種が大きな影響を受けている奄美大島などの離島を中心に、イエネコ管理に関する条例も制定される一方で、動物愛護管理法についての誤解も存在します。
 本シンポジウムではこれらの事例やその対策を紹介し、適正なイエネコ管理に向けての法制度の実態や問題点を報告します。さらに、パネルディスカッションを通じて、イエネコと人間との新たなつきあい方について考えます。

 日時:2018年10月28日(日曜日) 13:30-16:00
 場所:麻布大学 生命・環境学部202教室 
 (神奈川県相模原市中央区淵野辺1-17-71 JR横浜線矢部駅5分)
 主催:麻布大学獣医学部野生動物学研究室
 参加費:無料
 プログラム:
  1.「自然生態系への影響,島の希少種保全とネコ」 山田文雄(森林総合研究所)
  2.「放し飼い猫における感染症リスク」 宇根有美(岡山理科大学) 
  3.「わが国のネコの法体制の実態と問題点」 諸坂佐利(神奈川大学)
  4.パネルディスカッション「新たなつきあい方を探る」山田文雄、宇根有美、諸坂佐利、植竹勝治(麻布大学)、南正人(麻布大学)

詳しくは、https://www.u-presscenter.jp/2018/10/post-40231.html